キッチンのリフォーム費用相場は?内訳や料金を抑えるコツと素材・オプションについて
2023年04月08日
「キッチンのリフォーム費用はどのくらいかかるの?」
「キッチンのリフォーム費用を安くするコツを知りたい」
この記事を読んでいる方は、上記のような悩みを抱えています。
キッチンのリフォームの費用相場は「50〜150万円の間」が一般的であり、オプションなどを付帯する場合はさらに高くなります。
この記事では「キッチンのリフォーム費用を安くするコツ」や「費用の相場」「使うと高い素材」などについて紹介しますので、ぜひ参考にしてください!
- キッチンリフォームの費用相場は「50〜150万円」が一般的
- 素材は天然石が高価で、樹脂・ステンレスは比較的安上がりで済む
- リフォーム費用を安く抑えるなら「キッチンの形はそのままにしておくと良い」
記事の監修者
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株式会社サプライズコンシェルジュ 代表取締役
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不動産売買仲介・不動産買取歴10年以上
大手不動産会社で売買仲介営業(不動産売買取引100件以上)→不動産テック上場企業の名古屋支社立ち上げ・不動産屋約200社のCS担当→不動産売却マッチングサービス「いえうるん」リリース
資格宅地建物取引士
事業許認可宅地建物取引業 愛知県知事(1)第24918号
記事の監修者(顧問弁護士)
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星ヶ丘法律事務所顧問弁護士
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■プロフィール
平成16年北海道大学法学部卒業 平成20年名古屋大学法科大学院卒業 平成24年弁護士登録 名古屋市内の法律事務所で勤務 平成31年星ヶ丘法律事務所開設
資格弁護士
【データから見る】キッチンリフォームの価格・費用相場
価格ドットコムの調査では、キッチンリフォームの価格・費用の相場は「50〜150万円」の間で予算を組んでいる方が全体の半分を占めています。(出典:キッチンリフォームの費用・相場 – 価格.com)
安くリフォームしたいのであれば最低でも50万円、キッチン全体をリフォームしていきたいのであれば150万円はかかってくると見積もっておいた方が良いです。
これだけ、キッチンリフォームで価格に差が出るのは「キッチンのグレードや種類で値段が変わってくるため」です。次の見出しで詳しく見ていきます。
グレード・種類別キッチンのリフォーム費用相場
シンプルプラン | スタンダードプラン | ハイグレードプラン | |
I式 | 50〜70万円 | 65〜85万円 | 80〜125万円 |
L式 | 60〜90万円 | 70〜120万円 | 85〜130万円 |
対面式 | 70〜110万円 | 80〜140万円 | 100〜150万円以上 |
上記の表の通り「キッチンの形やグレード」によって、リフォーム費用の相場は変わってきます。
グレードの違いは「素材の違い」であり、グレードが低いキッチンはステンレス製のものが多いですが、高いキッチンだと大理石を利用しているモデルも存在します。
キッチンの形は「I式」「L式」「対面式」の3種類に分かれており、「I式」「L式」「対面式」の順番でリフォーム費用は高くなるのが一般的。
キッチンリフォーム費用の内訳
キッチンリフォームを行う際に業者から費用の見積もりが送られてきますが、内訳は以下のようになっているのが一般的。
内訳の名前 | 内容 |
仮設工事費用 | ・工事を行う際に家を傷つけないようにするための養生・クリーニング費用 |
電気・内装・衛生設備工事費用 |
・リフォームに伴って発生する電気・内装などの設備工事の費用 ・リフォーム箇所ごとに見積もり項目を分けるのが一般的 ・まとめている場合は詳細を記載するように業者にお願いすること |
既存設備解体費用 |
・既存の設備を解体する費用 ・業者によっては、廃棄費用を含んでいる場合と別で項目を設けている2ケースがある |
住宅設備費用 |
・リフォーム後に設置するキッチンにかかる費用 ・業者によっては「キッチン一式」といった粗い書き方をするところもあるので要注意 |
諸費用 | ・現場以外でかかってくる費用 ・一般的な業者だと、リフォーム費用の○%の割合でとっていることが多い |
業者によって呼び方が違ったりしますが、概ね上記の表の通り見積もりを出してくることが多いです。
上記の表の通り見積もりを複数社で比較するのがおすすめです。
キッチンリフォーム費用を抑えるコツ
キッチンリフォームは高額になりやすいので、ここで費用を抑えるコツについて紹介します。
- キッチン本体で費用を抑える
- ワークトップ・シンク素材で費用を抑える
- 水栓・浄水器で費用を抑える
- 換気扇交換で費用を抑える
- 補助金・減税制度を利用して費用を抑える
では、それぞれ詳しく見ていきます。
キッチン本体で費用を抑える
キッチン本体の価格を少しでも抑えるのがリフォーム費用を安くするコツの一つです。
おすすめなのが「キッチンの型」を解体工事前と同じものにすること。
例えばI式のキッチンを使っていたのであれば、リフォーム後も「I式」のものを利用すれば、費用を抑えることが可能という算段です。
ワークトップ・シンク素材で費用を抑える
キッチンのリフォーム費用を抑えるコツその2は「ワークトップ(天板)・シンクの素材で費用を抑える」こと。
シンク・ワークトップで利用されるのは以下の通りです。
- 大理石(人工)
- 天然石
- ステンレス
- 樹脂
上記のリストの中で高価な素材は「大理石・天然石」です。
ただ、機能・耐久性は「大理石(人工)・ステンレス」が高いですし、樹脂製でも十分に利用できますので、コストをなるべく掛けたくない方はステンレスや樹脂の利用がおすすめ!
水栓や浄水器で費用を抑える
「浄水器・水栓」も種類によって費用を抑えることが可能。
水栓は「シャワーのように水が噴き出てくるタイプ」のものは一般的な水栓に比べると高価になります。
また、浄水器は設置するだけでも高くなるので、導入するかしないかは検討するのがおすすめ。
また、水栓の形によっては設置時に費用が張ってもトータルの水道料金が安くなる可能性もあるので、担当者に確認してください。
換気扇交換で費用を抑える
換気扇は「レンジフードのサイズを小さくする」や「ファンを値段が安いプロペラタイプ」に交換することで、価格を抑えることが可能です。
最近の換気扇は自動で洗浄してくれる「洗エールレンジフード」や調理している食品に合わせて自動的に稼働率を変更できる「エコナビ搭載スクエアマントルフード」などがあります。
ただし、上記の換気扇は性能が高いが故に値段も高いので、価格を抑えたい場合は先述した「プロペラタイプの換気扇」を導入するのがおすすめです。
補助金や減税制度を活用して費用を抑える
住宅をリフォームする場合、税制の部分で優遇措置(減税制度)を使えるというメリットがあります。
一定の要件を満たす場合において、住宅ローンを利用したリフォームを行うと一定期間所得税が安くなる「住宅ローン控除」が利用可能。(引用元:増改築等をした場合(住宅借入金等特別控除)|国税庁公式ホームページ)
また、父母や祖父母などの「直系尊属」からリフォーム資金を提供してもらった場合は「最大1,500万円まで贈与税が非課税」となる優遇措置があります。(引用元:直系尊属から住宅取得等資金の贈与を受けた場合の非課税|国税庁公式ホームページ)
上記のような減税制度を利用して、リフォーム費用にプラスして払う税金額も減らせます。
キッチンリフォームでよく使われる素材とオプション機能について
こちらの章では、キッチンリフォームでよく利用される素材およびオプション機能について紹介します。
- キャビネットの扉材・取っ手の素材
- キッチン天板(ワークトップ)の素材
- シンク・流し台の素材
- 水栓・浄水器の種類とグレード
- 換気扇・レンジフード
- ビルトイン機器
キャビネットの扉材・取っ手の素材
キッチンの扉材には以下のような種類の素材が使われています。
- ステンレス
- メラミン化粧板
- オレフィン化粧板
- 天然木
- 塗装
上記のリストの中では「天然木」が高い素材で「オレフィン化粧板」が安くなっています。
なお、コストパフォーマンスを重視したい方には「メラミン化粧板」がおすすめで、耐久性・値段の安さでバランスが取れており、おすすめの素材です。
取って部分に関しても「鉄製取っ手」・「木製取っ手」の2種類があり業者によって選べます。
キッチン天板(ワークトップ)の素材
調理する際にボウル・まな板・包丁などを置いて作業する部分を「キッチン天板(ワークトップ)」と呼び、天板には以下のような素材が用意されているのが一般的です。
- 大理石(人工)
- 天然石(クオーツストーンなど)
- タイル
- ステンレス
- セラミック・メラミン
- 樹脂
上記のリストの中では「天然石(クオーツストーンなど)」が値段としては最も高く、樹脂成分の天板であれば値段を安くできます。
シンク・流し台の素材
食器や箸・スプーンなどを洗うシンク・流し台の素材として使われるのは以下の通りです。
- カラーステンレス
- 大理石(人工)
- ステンレス
業者や種類によって価格は異なりますが、一般的には「ステンレス」が最も安くなるようになっています。
水栓・浄水器の種類とグレード
水栓は「シャワーヘッド」のタイプだと、一般的なものより設置費用が高くなる傾向にあります。
一般的な業者の場合オプションで「浄水器」がついてきますが、安いもので「数万円」、高いものだと「数十万円」の値段がしますので、導入する際は業者に確認してください。
換気扇・レンジフード
換気扇は大きく分けて以下の3種類があります。
- プロペラファン
- ターボファン
- シロッコファン
換気扇で最も安いのは「プロペラファン」になりますが、最近は「シロッコファン」が主に使われています。
レンジフードは大きく分けて以下の3種類です。
- スリム型
- 浅型
- ブーツ型
主に使われているのは、キッチンの形状を選ばずに設置できる「ブーツ型」です。
ビルトイン機器
ビルトイン機器は「キッチンの本体に入れる機器の総称」であり、例として以下のようなものが挙げられます。
- 食洗機
- IHヒーター・ガスコンロ
- オーブンなど
「ビルトイン機器」はIHを選んだり、食洗機をオプションで追加すると「数〜数十万円」単位の値段が上乗せされます。
まとめ
キッチンのリフォームの費用相場は一般的に「50〜150万円前後」であることが多いです。
さらに、オプションを追加すると通常価格に「数十万円上乗せ」されることも考えられるので、本当にこのオプションは必要なのかどうかを吟味してから追加するかどうかを検討してください。
また、見積書も「よくわからない項目」が勝手に追加されていることも考えられるので、複数社吟味した上でどの業者に依頼するかを決めるのがおすすめです。
なので、キッチンのリフォームを検討している方は「使われている素材は適正か」や「見積書の項目は正しいか」、「希望の予算になっているか」の3つに着目し業者を比較検討してください!