【重要】不動産買取を依頼するなら大手不動産会社!決めつけるのは早い!?
2021年12月16日
不動産の買取を相談したいとなった場合、大手企業の不動産会社・中小企業の不動産会社・ネット一括査定など、選択肢がたくさんあって迷ってしまいますよね。
この記事を読むことによって、所有している不動産をどのような不動産会社へ買取依頼したらいいのかイメージしやすくなります。物件の特徴によって相談する不動産会社が違いますので、ぜひ最後までご覧ください。
記事の監修者
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株式会社サプライズコンシェルジュ 代表取締役
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不動産売買仲介・不動産買取歴10年以上
大手不動産会社で売買仲介営業(不動産売買取引100件以上)→不動産テック上場企業の名古屋支社立ち上げ・不動産屋約200社のCS担当→不動産売却マッチングサービス「いえうるん」リリース
資格宅地建物取引士
事業許認可宅地建物取引業 愛知県知事(1)第24918号
記事の監修者(顧問弁護士)
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星ヶ丘法律事務所顧問弁護士
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■プロフィール
平成16年北海道大学法学部卒業 平成20年名古屋大学法科大学院卒業 平成24年弁護士登録 名古屋市内の法律事務所で勤務 平成31年星ヶ丘法律事務所開設
資格弁護士
不動産買取を大手の不動産会社へ依頼した場合
まずは、大手不動産会社へ相談した場合に、どのようなメリットあるのかを見ていきましょう。
不動産買取を大手の不動産会社へ依頼した場合のメリット
1、豊富な資金力
資金力があり、ネット、テレビ、ラジオなどさまざまな媒体を使って広告を打ち出すことが可能です。
多くの人に知ってもらえれば、よい条件で売れる可能性が高くなるため、売り手にとってメリットが大きいといえます。
2、顧客の情報量が多い
大手不動産会社は非常に豊富な顧客情報があるため、スピーディーでよりよい条件で売却する力があります。
とくに若い人はネットを利用するため、大手不動産会社に購入希望者の情報が集まりやすいです。大手不動産会社ならではの情報網や発信力は大きな強みになっています。
3、大手不動産会社ならではの安心感
大手不動産会社は知名度とブランド力があります。売り手も買い手も安心して取り引きできると感じやすいので、自然と多くの顧客が集まってきます。
不動産は大きなお金が動くので、取引に不安を感じる人は多いです。
「適正な価格なのか?」
「住んでから不具合に気が付いた時、修繕費はどうなるの?」
など心配になる点はつきません。
大手不動産会社だからこその圧倒的な情報量で市場価格を把握しており、迅速な対応をしてくれます。
不動産買取を大手の不動産会社へ依頼した場合のデメリット
大手不動産会社だからデメリットがないというわけではありません。すべての不動産会社が当てはまるわけではありませんが、デメリットがあることも事前に確認んをしておきましょう。
1、囲い込みに合う可能性がある
囲い込みとは、両手仲介をするために自社の中で売り手と買い手を探すことをいいます。
不動産会社は両手仲介をすると、得られる仲介手数料を増やすことができるので、仲介手数料を割引してでも両手取引きをした方が儲かるのです。
大手は豊富な顧客情報量を持っているため、自社が持っている顧客の中から、売り手と買い手を見つけてこようとします。
囲い込みをされると売り手または買い手のどちらかへ肩入れされてしまい損をする取引になる可能性があります。
もちろん、囲い込みをするのは大手だけではありませんが、囲い込みを行っているのは大手会社が多いので、注意が必要です。
2、事務的かつドライな対応で信頼関係が築きにくい
大手不動産会社の場合はとくに一人で担当している案件が多いため、寄り添って丁寧な対応が難しくなるケースがあります。
会社にとって都合のいい顧客を優先することもあれば、マニュアル通りで事務的な流れのため、信頼関係が築きにくい傾向があります。
3、地方の特定地域の詳細な情報が少ない
大手不動産会社は、主に都市部の人気エリアを扱っているところが多いです。そのため地域密着型の中小の不動産会社より売却する不動産の条件や将来性、売買傾向の情報に弱いです。大手では、買取価格が安く見積もられてしまうというデメリットがあります。
不動産買取を中小の不動産会社へ依頼した場合
続いて、中小企業の不動産会社へ不動産買取の依頼をした場合のメリットとデメリットを見ていきましょう。
不動産買取を中小の不動産会社へ依頼した場合のメリット
1、地元の特性・情報を深く理解している
地域密着型の中小企業の不動産会社は、下記のような特徴があるケースが多いです。
・地元の売却実績が豊富にある。
・大手にはない地域独自の人脈やネットワークを持っている。
・学校の情報、物件周辺の治安、店舗情報、町内会のルールなど地元の情報に精通している。
このように大手にはない地元のパイプ、回答できない質問にも答えてくれるのが地域密着型の中小企業の不動産会社の強みと言えます。
2、丁寧かつ親身になって対応してくれる
中小企業の不動産会社は地元での評判が会社の売り上げに大きく影響します。そのために一人ひとりの顧客を大切にする傾向があります。
「丁寧にサポートしよう」という心持ちの担当者に出会うと安心して任せることができます。
表面的な情報ではなく、地元にある不動産会社だからこそ伝えられる情報や、親身になって相談に乗ってくれるのが、中小企業の不動産会社の特徴になります。
3、囲い込みをする可能性が低い
大手不動産会社は顧客数が多いために、自社の顧客の中だけで売買をして報酬額を増やす
「囲い込み」が起こりやすくなるデメリットを解説しました。中小企業の不動産会社では、顧客数が少ないので「囲い込み」をされにくいです。
不動産買取を中小の不動産会社へ依頼した場合のデメリット
1、資金が少ないため、宣伝力が弱い
中小企業の不動産会社は資金力が弱いので、大手のように大々的に広告を使ってメディアに露出できません。
スーモやライフルホームズなどのポータルサイトでは、大手不動産会社は広告料が安く、中小の不動産会社は割引率が悪く、広告料が高くなるということはよくあります。そのため、ネットで情報を探す世代にアピールしにくくなり、早期売却はあまり期待できません。
2、顧客数が少ない
大手不動産会社と比べると店舗数が少ないため、顧客数も比例して少なりますので、高価格で売却できる可能性が低くなる可能性もあります。また、売買のタイミングが合わないと、早く進まないデメリットがあります。
3、得意分野が限定される
大手は人材が多くいるので、あらゆるケースに対応可能になりますが、中小企業の不動産会社は従業員の人数が少ないため、得意不得意の分野が出てきます。
会社が不得意とする分野だと、時間がかかってしまうことも。自分に合った会社を選ぶことがポイントになります。
エリアによって依頼をする不動産会社が変わる
エリアによっては、不動産買取ができない不動産会社もありますので、事前に押さえておいた方がよいポイントをみていきましょう。
大手の不動産会社へ依頼した方が良いエリア
都市部、人気エリア、駅が近いなどの好条件物件なら、物件の種別にもよりますが大手不動産会社がオススメです。大手は全国の顧客情報を持っています。
人気エリアの物件を探している購入希望者が多ければ、早く好条件で取引できます。また、大手で大々的に広告をうって多くの買い手の目に止まるようにすれば、高値で売ることができます。
中小の不動産会社へ依頼した方が良いエリア
郊外の物件なら、中小企業の不動産会社がオススメです。地元の特性を熟知しているので、買い手に物件の良さを伝えやすいです。
また、地元で信頼の厚い会社であれば、これまでにつちかわれた繋がりのある企業や投資家に売却できることもあります。
結局どこに不動産買取の査定を依頼するのがいいのか
ここまでの説明で大手の不動産会社中小の不動産会社のどっちがいいのかわからないという方もいるのではないでしょうか?そんな方のために、オススメの方法をご紹介いたします。
まずはネットで情報収集を行う
不動産買取は金額が大きいので、面倒がらずに慎重に行いましょう。
後悔しないためには、しっかり情報収集をしてから自分で決断するのがコツです。
多くの情報を集めるうちに、所有している物件はどの不動産会社に依頼したらいいのか分かってきます。
不動産買取査定サービスを活用する
適正な売却金額を知るために、不動産買取査定を数社に依頼しましょう。査定額に大きな差が出る場合もあります。ネットで簡単に無料で査定してもらえるので、活用して比較検討することをオススメします。
まとめ
不動産買取は一生のうちに何度もあるわけではありません。納得のいく取引にするために、まずは情報を集め、自分の不動産は大手に頼む方がいいのか、中小の地域密着型の不動産会社に頼んだ方がよいのか判断しましょう。
また、ネットを利用して不動産を数社に査定してもらうと、どこで売却したらいいのか決断する判断材料になるので活用しましょう。